安く賢くローンのからくり

住宅ローン&リフォームローンの基礎知識

中古一戸建て購入×リノベーションを成功させるために、物件選びと同様に重要になってくるのが「ローンの組み方」です。「中古×リノベ」の最大のメリットは、費用を抑えながらこだわりの住まいを手に入れられることであり、このメリットを最大限に享受するためには、予算オーバーになってしまったり、月々の負担が増えてしまったりといった失敗は避けなければいけません。こちらでは、賢いローンの組み方について解説していきます。

最大のポイントは「同時にまとめて」借りること!

中古一戸建て購入×リノベーションを行う場合、ほとんどの方がローンを利用すると思いますが、その際のポイントが「同時にまとめて」借りることです。

どうして「同時にまとめて」がいいの?

近年、中古の一戸建てを購入してリノベーションをする方が増えているため、中古住宅の購入費用とリノベーションの工事費用をまとめて借りることができるローン商品が一般的になっています。物件購入とリノベーションを同時に行い、両方まとめてローンを組む利点をご紹介します。

01 低金利で月々の負担が軽い!
中古物件の購入とリノベーションで別々にローンを組むこともできますが、この場合、リノベーションのローン(リフォームローン)は金利が割高になります。その点、まとめて借りれば「住宅ローン」と「リフォームローン」の金利は同じ。借入期間も長くなるため、月々の支払いの負担を軽減できます。

また、別々に借りるとローン契約時の印紙税や融資手数料などが二重に発生してしまいます。諸費用を抑えるためにも、まとめて借りるほうが賢明です。

02 資金計画が立てやすい!
中古一戸建て購入と同時のリノベーションであれば、資金計画が立てやすくなります。物件購入費用とリノベーション費用を合わせて計算することで、後に想定外のお金が必要になることも少なく、返済プランも狂いが少なく、精度の高い資金計画を立てられます。

03 総額で審査を受けられる!
はじめに中古物件をローンで購入して、数年後にリノベーションをする場合、リノベーションの時点で改めて施工費用を借りるケースがあると思います。このときには、すでに借りている住宅ローンの返済に加え、リノベーション費用の返済能力があるかどうかが審査されるため、人によっては審査に落ちてしまうケースもあります。

このリスクを避けるためには、やはり同時にまとめて借りるのが得策です。物件の購入費用とリノベーション費用を一括で借りることで、総額で融資の審査を受けることができます。抵当権設定などの登記手続きも1回で済むため、余計な手間がかかりません。

物件価格・リノベーション費用以外にもお金がかかる!?

中古の一戸建てを購入する際にかかる費用は、物件価格だけではありません。同様に、リノベーションをする際にかかる費用も、工事費だけではありません。それぞれに付随して発生する諸費用があるため、漏らさずに予算に組み込んでおくことが大切です。物件価格とリフォーム費用のそれぞれで10%程度の諸費用が一般的ですが、FMdesign’Sでは合わせて5%程度で対応致します。

中古一戸建て購入時に発生する主な諸費用

  • 仲介手数料(売主が業者の場合は不要)
  • 売買契約書に貼る印紙税
  • 登記費用(所有権移転登記)
  • 不動産取得税(入居後)

リノベーション時に発生する主な諸費用

  • リノベーション工事請負契約書に貼る印紙税
  • 建築申請などに関する諸費用

ローンを使う際に発生する主な諸費用

  • 融資手数料
  • ローン契約書に貼る印紙税
  • 火災保険料
  • ローン保証料
  • 団体信用生命保険料
  • 登記費用(抵当権設定登記)

中古一戸建て購入×リノベーションで利用できるローンの種類

中古一戸建て購入×リノベーションでローンを使う場合は、どんな種類のローンがあって、それぞれにどんな特徴があるのかを把握しておくことが大切です。ご自身にとって最適なローンを活用できるようにしましょう。

中古一戸建て購入×リノベーションで利用できるローンの種類
フラット35 フラット35 リフォームパック
ずっと固定金利の安心【フラット35】

住宅金融支援機構と民間金融機関が提携して提供している住宅ローンです。リノベーションには利用することができません。

ずっと固定金利の安心【フラット35】

フラット35を利用して「中古購入+リフォーム」の35年ローンを可能にしたパッケージ商品です。

民間金融機関の有担保住宅ローン 民間金融機関の無担保リフォームローン
金利タイプや商品内容は金融機関によって異なりますが、一般的に融資額は1億円以内で、返済期間は35年以内です。商品によっては諸費用まで対象となるものもあります。 リフォーム・リノベーション費用に使えるローンで、担保を提供する必要はありません。ただし、有担保ローンに比べると高金利になります。一般的に融資額は500万円以内と少額で、返済期間も10年以内と短めです。