国交省、無電柱化へ
国交省、無電柱化へ埋設コストを低減
◎推進委員会を発足、撤去や新設の禁止も
国土交通省は、去年12月に公布・施行した
「無電柱化の推進に関する法律」を受け、無電柱化
を推進するための工事の低コスト化を含めた方策や
方向性を検討する。「無電柱化推進のあり方検討
委員会」を設置し、無電柱化の推進に向けた短期的
な施策と中長期的な施策をまとめる。
検討会では、
➀無電柱化に関する国民の理解や関心を高める広報
活動や啓発活動の充実
➁緊急輸送道路での電柱の新設禁止
➂電柱や電線の設置の抑制と撤去
➃低コスト化のための調査研究や技術開発
➄工事のための関係者間の連携
➅財政上、税制上の措置
上記の観点から施策を検討する。
関係者ヒアリングや論点整理を行い、春頃には短期
的な施策について固め、その後、中・長期的な施策
の検討に入る。
全国の電柱本数は毎年増え続け、近年は1年間に
7万本のペースで増加中。道路の防災性能向上、通行
空間の安全性・快適性確保、良好な景観形成などの
観点から無電柱化推進に期待がかかるが、ロンドンや
パリ、香港などが無電柱化率100%なのに対し、
東京23区に限っても7%と立ち遅れている。高い
コストが要因の1つであるため、低コスト化のため
の技術マニュアルを年度内に作成する。
2017年4月6日11:18 PM