今後10年の優先整備路線選定へ
都市計画道路整備4次計画中間まとめ、今後10年の優先整備路線選定へ ~東京都~
東京都都市整備局は5月26日、都市計画道路の整備方針を示す第4次事業化計画の中間まとめを公表した。
16年度を初年度とし、今後10年間に優先的に整備すべき路線を示す同計画の策定に当たり、
優先整備路線の選定の考え方などを整理。
これまで23区と多摩地域で分けていた整備方針を一本化するとともに、道路の防災上の役割もより明確化する。
都は、23区と多摩地域の26市2町の都市計画道路について、おおむね10年間で優先的に事業着手するべき
路線を示した事業化計画をそれぞれ策定している。
現行の第3次計画では15年度が計画最終年度となることから、次期計画(16~25年度)から
23区と多摩地域の両計画を一本化することにした。
整備方針の中間まとめでは、道路整備の基本目標として
「都市の活力」
「都市防災の強化」
「安全で快適な都市空間の創出」
「都市環境の向上」
上記の四つを設定。
特に防災については、緊急物資の輸送や救援活動ルートの確保、市街地火災の延焼防止など、
事前防災の側面から果たす道路の役割をより明確化する。
優先道路整備の方向性では
▽骨格幹線道路網の形成
▽自動車交通の円滑化
▽高度な防災都市の実現
▽地域の安全性の向上
▽拠点形成と拠点間連携
▽地域のまちづくりへの貢献
上記の六つを掲げ、これらを総合的に勘案しながら優先路線の選定を進める。
第3次計画で示された優先整備路線の延長は、23区が約133キロ、多摩地域が約134キロで、このうち約5割が事業着手済み。
今回策定する第4次計画でも同規模の道路を優先整備路線として選定する見通しだ。
今後、都民からの意見を踏まえ、各区市町の代表者らで構成する策定検討委員会や、学識経験者によるアドバイザー委員会を設置し、
優先整備路線の選定作業に入る。
順調に進めば優先整備路線を盛り込んだ計画案を年内にもまとめ、本年度末までに新計画を策定する。
2015年5月28日11:54 PM