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プロパンガスと都市ガスの特長

プロパンガスと都市ガスの特長

 都市郊外の住宅で見かける「プロパンガス(LPガス)」。軒下などに置かれたガスボンベから供給されるという、供給方法以外、都市ガスと違いがないと思われがちです。しかし、「プロパンガス(LPガス)」と「都市ガス」を比べてみると、ガスの成分、発熱量、費用など、意外と違いがあります。

「LPガス」はブタンやプロパン、「都市ガス」はメタンが主成分

 そもそも「LPガス」とは「液化石油ガス」を意味するもので、圧縮すると常温で液化しやすいブタンやプロパンを主成分としたガス燃料のことだ。常温でも8気圧と比較的低い圧力で液化するので、ボンベに充填して運搬がしやすい。そのため都市ガスのインフラが行き渡っていない郊外や、地方都市などで現在も広く家庭用の熱源として利用されている。

 一方、「都市ガス」は、張り巡らされたガス導管を通じて供給されるガスを指すもので、天然ガス(メタン)を主成分とするガス燃料だ。ブタンやプロパンと違って、液化するには圧縮するだけでなく、約マイナス160℃以下まで冷やす必要がある。そのためボンベなどでの運搬には適さず、地中に張りめぐらせたガス管を使って気体のまま家庭に供給される。

導入時の費用が高い都市ガス。LPガスは設備費用を分割して払う

 都市ガスにしろLPガスにしろ利用するにはガス管や料金メーターなどの機器の整備が不可欠だ。こうした周辺機器の設置費用はどちらも利用者が負担する。ただしこの設備費用の利用者への請求方法が異なる。
都市ガスでは利用開始時に設備費用として一括して請求。したがって一旦都市ガスを引き込んでしまえば、あとは毎月ガスの使用量だけを払えばよいが導入時の費用は高い。

これに対してLPガスでは毎月のガス使用量にガス管や料金メーターなど設備費用を上乗せして請求するのが慣習となっている場合が多い。そのため導入時の費用はかからないが、毎月のガス料金に設備費用が上乗せされる。コストを比較する場合、初期費用とランニングコストを足しあわせて、比較するのが良いだろう。

メリット・デメリット

「火力の違い」
ガスの熱量の効率を比べると、プロパンガスは都市ガスの約2倍のカロリーを誇ります。
1立方メートルあたりのカロリーはプロパンガスが約24000kcal、都市ガスは12000kcalといわれています。
当然それだけ強い火力となります。
ですから、料理店などは都市ガスの使える地域でもわざわざプロパンガスを使うといいます。
・火力ではプロパンの勝ち。

「災害時の復旧の早さ」
プロパンはガスを使う仕組みが非常に単純なので、設置や復旧が早いです。
阪神大震災の時、電気や水道、電話、都市ガスをおさえて、まっさきに復旧したのがプロパンガスだそうです。
逆に都市ガスは地中にガスパイプを埋めて使用しますので、災害の時はもちろん、災害後も完全に安全確認が出来ないと使用できません。
ですから復旧はかなり遅れます。
・復旧速度ではプロパンの勝ち。
 
都市ガスとLPガスの違い ~社団法人日本ガス協会~

プロパンガスと都市ガスの料金比較(関東地方)

 

2015年2月24日2:30 PM