景気DI、不動産は2ヵ月連続で改善
帝国データバンクは5日、2022年9月の「TDB景気動向調
査」結果を発表した。有効回答数は1万1,621社。
同月の景気DI(0~100、50が判断の分かれ目)は41.9
(前月比0.5ポイント増)と、2ヵ月連続で改善した。
10業界中、「不動産」を含む8業界が改善。原材料の価
格高騰や円安傾向が続いた一方、新型コロナウイルスの
新規感染者数が小康状態の影響を受ける形で推移。10月
以降の値上げを前に一部で駆け込み需要の発生がみられ
た。DX需要が旺盛、また、徐々に人流が戻りつつある個
人向けサービス業の景況感が上向いた。
「不動産」は、45.3(同0.5ポイント増)と2ヵ月連続で
改善。「将来への布石を打つべく設備投資をしている企
業が多い」(土地売買)、「不動産の売れ行きが好調」
(建物売買)などポジティブな意見が挙がる一方、「新
型コロナウイルスによる飲食・観光関連の不景気が影響
している」(貸事務所)といった声も聞かれた。
先行きについては、「冬場の感染状況と燃料、円安問題
を乗り越え、金利が上がらなければ景気は良くなる」
(貸事務所)、「物価高騰による工事費の上昇要因があ
るものの、基本的には低金利が続く限り好調を維持する
のではないかと思う。外資の投資意欲も強い」(土地売
買)といったコメントが寄せられた。
2022年10月8日6:46 PM