住宅ローンの変動金利、75%超
住宅金融支援機構は25日、2020年度の「住宅ローン貸出
動向調査」の結果を発表した。同年7~9月、住宅ローン
を取り扱う金融機関305機関に対し、19年度に取り扱った
住宅ローン等についてアンケートを実施。有効回答数は
289件。
19年度の新規貸出額の金利タイプは、「変動金利型」が
75.2%(前年比4.8ポイント増)で最も多く、2年連続で
70%を超えた。固定期間選択型は10年が12.4%(同1.9
ポイント減)、2・3・5年が6.9%(同0.6ポイント減)、
その他が1.7%(同1.1ポイント減)で、いずれも減少した。
全期間固定型は3.9%(同1.1ポイント減)だった。
今後の住宅ローンへの取り組み姿勢は新規貸出が「積極的」
71.3%(同1.4ポイント減)、「現状維持」が28.7%(同
2.0ポイント増)、「消極的」という回答はなかった(前
年度は0.7%)。借り換えでは「積極的」が58.5%(前年比
3.5ポイント減)、「現状維持」が40.5%(同4.2ポイント
増)、「消極的」が1.0(同0.7ポイント低下)。
取り扱い検討中の商品では、「リバースモーゲージ」が
82.7%(同20.6ポイント増)と最も多く、次いで
「アシューマブルローン(売却後に買い主への債務承継
を前提とした住宅ローン)」が9.6%(同4.2ポイント減)、
「サービス付き高齢者向け住宅建設用の住宅ローン」が
9.6%(同2.5ポイント減)と続いた。
2020年12月26日10:00 AM