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国交省:優良住宅ストック形成・流通促進へ制度見直し

国土交通省は良質な住宅ストックの形成と流通を促進
するため、長期優良住宅制度などを見直す。22日に
制度改善策の議論を開始した。優良な住宅供給に加え
適切な維持管理やリフォームで既存住宅の質を向上。
市場流通を活発にする方策を打ち出す。多世代にわた
って良質な住宅を引き継ぐ住宅循環システムの確立と
普及を目指す。新制度の具体化に向け次期通常国会で
の関連法改正も検討する。
法改正を含め既存住宅の流通を巡るさまざまな課題
解決策を議論し、流通量が増えていくてこ入れをして
いく。「良質な住宅ストックの形成」や「円滑な取り
引き環境の整備」などの論点で議論。
2021年1月に制度改善策を打ち出す。国交省は議論を
踏まえ「長期優良住宅法」と「住宅瑕疵担保履行法」
の改正を検討する。
良質な住宅ストックの形成では、長期優良住宅制度の
普及が課題になる。現制度は新築や増改築が認定の
前提だが、増改築しなくても認定基準を満たす既存
住宅もある。対象拡大に向け建築行為を伴わない認定
制度の創設を検討する。手続きの合理化や土地の災害
リスクへの配慮の在り方も議論。認定後の分譲マンシ
ョンで共用部分の適切な維持保全を促すため、管理
組合の役割で法的位置付けも模索する。いずれも長期
優良住宅法の見直しが必要になる。
「既存住宅の流通には税制面などでインセンティブが
必要」との声が多く挙がった。今後の検討の中で、
関係税制などを見直す方針が固まった場合、改正法の
施行に向け早ければ2022年度の税制改正要望に優遇
措置を盛り込む見通しだ。

2020年10月24日3:41 PM