景気DI、不動産は持ち直し傾向強く5ヵ月連続プラス
帝国データバンク(TDB)は5日、2020年9月の「TDB景気
動向調査」の結果を発表した。有効回答数は1万1,689社。
同月の景気動向指数(景気DI:0~100、50が判断の分か
れ目)は、31.6(前月比1.9ポイント上昇)で、4ヵ月連続の
プラスとなった。業種によって回復に差は見られたが、持ち
直しの動きが表れている。
業界別では、全10業界のうち9業界、51業種中45業種で前月
比プラスとなった。「不動産」は他の業界と比べて持ち直し
の動きが強く、35.6(同2.5ポイント上昇)に。5ヵ月連続
でのプラスとなっており、4月から13.7ポイント上昇している。
新設住宅着工戸数は減少傾向にあるが、建物売買や不動産
代理・仲介の景況感は前月から大幅に改善。企業からは
「在宅勤務などにより住宅取得ニーズが徐々に高まっている」、
「不要不急の転居が減り高い入居率が維持できた」といった
声が寄せられた。一方で、今後に対しては「冬のボーナス減少
による買い控えが増える」等不安感を示す企業もあった。
企業規模別では、「大企業」(33.9、同1.5ポイント増)、
「中小企業」(31.1、同2.0ポイント増)、「小規模企業」
(32.0、同2.0ポイント増)といずれも4ヵ月連続でプラスと
なり、規模間格差は5ヵ月ぶりに2ポイント台へと縮小した。
2020年10月6日11:32 AM