1~3月の住宅購買意欲など大幅に低迷
住宅生産団体連合会は、新型コロナウイルス問題により
戸建て注文住宅・低層賃貸住宅ともに市場が大きく低迷
している実態を、5日公表の20年度第1回住宅業況調査
報告で明らかにした。「見学会、イベント等への来場者
数」の項目では、「減少」との回答が7割を超える。
調査期間は20年1~3月。同項目における「減少」の回答
割合は、戸建て注文住宅が前四半期(19年10~12月)
時点の予測比で15ポイント増の72%。地域別でも、全
エリアで60%以上が「減少」と回答した。低層賃貸は30
ポイント増の74%になった。
このほか、戸建て注文住宅の「消費者の購買意欲」項目
の「減少」の回答割合は26ポイント増の61%、低層賃貸
住宅の「経営者の供給意欲」は「弱い・やや弱い」が6
ポイント増の64%、空室率は「減少」が16ポイント増の
27%、「金融機関の融資姿勢(積極性)」は「減少」が
6ポイント増の60%。エリア別では、関東エリアが37%
にとどまった。1棟(戸)当たりの床面積では、戸建て
注文住宅が横ばい、低層賃貸住宅は2ポイント増の5ポイ
ントだが、4~6月の見通し指数は戸建てがマイナス16
ポイント、低層賃貸がマイナス10ポイントと減少に転
じる見込み。
サンプル数は戸建てが334、低層賃貸が82。受注実績
指数は戸建てが棟数で20ポイント減の1ポイント、金額
で8ポイント減の1ポイント、低層賃貸は戸数が18ポイ
ント減のマイナス10ポイント、金額が4ポイント増の13
ポイント。金額では、1年ぶりにプラスに転じた。見通し
は戸建てが棟数がマイナス70ポイント、金額がマイナス
35ポイント、低層賃貸が棟数マイナス45ポイント、金額
27ポイント。
2020年6月13日10:06 AM