国交省:防災・減災対策の大臣プロジェクト、6月末めどに策定
国土交通省は相次ぐ激甚災害を踏まえ、外局を含め
全部局の幹部で構成する「防災・減災対策本部」で
検討している総合的な防災・減災対策を6月末までに
まとめる。急激に進む気候変動への対応や地震災害に
対応したハード・ソフト対策などを議論。縦割りに
ならない横断的な施策の方向性を模索している。引き
続き検討が必要な中長期的な取り組みも整理する。
赤羽国交相が13日の衆院国土交通委員会で「省内
横断の大臣プロジェクトとして、6月までをめどに抜本
的な防災・減災対策の検討を着実に進めている」と説明
した。
対策本部の初会合で示されたスケジュールでは、3月
までに中間報告、6月までに一定の成果を取りまとめる
予定だった。ただ、中間報告は新型コロナウイルス感染症
対策に注力すべきだとの考えから策定を断念。予定通り
出水期までに取りまとめができるのか注目されていた。
対策本部では、気候変動や切迫する地震災害などに対応
したハード・ソフト対策。防災・減災のための住まい方や
土地利用の在り方。計画運休・災害時の情報提供などを含む
交通分野の対策の在り方。防災・減災のための長期的な国土・
地域づくりの在り方.。の4つの基本テーマで対策を検討。
ハード・ソフトの多様な「手段」。行政と民間・住民などの
多様な「主体」。平時の備えから発災時、復旧・復興までの
「時間軸(事前~事後)」-3つの観点で、検討内容を横断的
にまとめる。
2020年5月18日6:20 PM