景気動向指数、不動産はさらに悪化
帝国データバンク(TDB)は8日、2020年4月の「TDB
景気動向調査」結果を発表した。有効回答数は1万1,961社。
同月の景気動向指数(景気DI:0~100、50が判断の分
かれ目)は25.8(前月比6.7ポイント減)で、7ヵ月連続の
悪化。国内景気は、経済が収縮する中で企業活動が成約
され、急速に悪化。今後も新型コロナウイルスの収束など
不確実性が強く、景気後退が続く見込み。
業界別では、全10業界51業種のうち48業種が悪化。景気
DIは、「不動産」が21.9(同9.7ポイント減)と、引き続き
悪化。「飲食やライブハウスなどの自粛が続くと見られ、
打撃が大きい」「影響が長引けば、賃貸契約の解約が増え
賃貸収入の減少になる。新規契約は取れず、相場全体が下
がる」などの声が寄せられた。
「建設」は33.9で前月比7.6ポイント減となり、前月から
の下落幅が過去最大に。
企業規模別では、大企業(28.2)、中小企業(25.3)、
小規模企業(25.4)のいずれも7ヵ月連続の悪化。中でも
中小企業は過去最大の下落幅となった。
2020年5月9日11:36 AM