環境省:熱中症対策で「暑さ指数」情報発信。840地点、4月17日からHPで
環境省は、熱中症へのかかりやすさを数値化した「暑さ
指数(WBGT)」の情報をホームページで発信する。HPの
「熱中症予防情報サイト」で17日から情報を発信。全国
840地点を対象に当日から2日後までの3時間ごとの予測値
と、1時間ごとの現況値を更新・公表する。10月30日まで
提供する。
WBGTは人体に与える影響が大きい、気温。湿度。日射
などからの放射熱-の3要素から熱放射の影響を総合的に
勘案し、熱中症へのかかりやすさを数値化したもの。一般
向けの情報提供サービスは2006年度から毎年、年間で最も
熱中症にかかりやすい夏と前後の時期に実施している。主
に気温や湿度が高い屋外で働く建設業などの就業者や、
運動を行う学生らが熱中症の予防で参考にしてもらう。
昨年度、熱中症予防サイトには約3000万件のアクセスが
あった。今年も同サイトで登録すれば、最新のWBGTの
予測値・現況値がスマートフォンに無料配信される個人
向けサービスも受けられる。本年度からは日本語と英語
に加え中国語、韓国語でも発信を始める。
厚生労働省の調査によると、19年に熱中症で死傷した
建設業就業者は147人。記録的な猛暑となった18年からは
92人減った。一方で死亡者数は前年と同じ10人となり、
業種別では依然として最多だった。厚労省でも熱中症予防
キャンペーンを今年も5~9月に実施する予定。作業場所の
WBGTを実測して作業計画に反映することや、熱がこもり
にくい服装の着用など、いっそうの注意喚起を呼び掛ける
としている。
2020年4月19日4:46 PM