国交省:週休2日、20年度は全土木工事を対象に、24年度には実施原則化
国土交通省は直轄土木工事で週休2日の取り組みをさらに
後押しする。2020年度に原則すべての工事(災害復旧など
除く)を「週休2日対象工事」として発注。現場閉所の状況
に応じ設定している経費の補正係数も継続する。24年4月
から建設業で時間外労働の罰則付き上限規制が適用される
ことを踏まえ、計画的に週休2日を推進。遅くても24年度
には週休2日工事の実施を原則化する。
国交省は週休2日の推進に向けて、工期設定支援システム
の導入や準備期間・後片付け期間の見直しなどさまざまな
取り組みを展開。18年度は労務費や機械経費(賃料)、共通
仮設費、現場管理費に現場閉所の状況に応じて補正係数を
乗じ、必要経費を計上。週休2日を実施した工事を工事
成績評定で加点評価するといった施策を講じてきた。
週休2日工事の適用拡大策として19年度、これまで対象外
だった維持工事などで「週休2日交代制モデル工事」の試行
を開始。技術者、技能者が交代しながら休日を確保。現場に
従事したすべての技術者、技能者の休日確保の状況に応じて
労務費を補正する。
20年度は災害復旧などを除く全工事を「週休2日対象工事」
として発注する。現場閉所の状況に応じた経費の補正係数を
改定。調査結果に基づき共通仮設費、現場管理費の補正係数
を一部引き上げる。受注者希望方式の積算方法を変更する。
発注者指定方式と同じく当初の予定価格から4週8休を前提と
した経費で積算。達成できない場合は減額変更する。
週休2日を一層推進するため、直轄土木工事を対象に適正な
工期設定に関する指針を策定。都道府県や市町村と連携して
統一閉所日の設定などに取り組む。
2020年3月27日9:52 AM