国交省:道路政策ビジョン、3月中に公表へ
国土交通省は、今後20年間の道路政策の指針となる
「道路政策ビジョン」を月内にも公表する。「人々の
幸せにつながる道路」をテーマに人と道路の関係性を
再考。実現を目指す社会像を描き、中長期的な政策の
方向性を提示した。ビジョンを道路事業関係者で共有
し、議論や連携、取り組みを喚起。道路政策の深化に
つなげる。作成に当たり、今後20年間の政策の具体化
を担っていく中堅職員の意見を積極的に取り入れた。
ビジョン「2040年、道路の景色が変わる~人々
の幸せにつながる道路へ~」は道路の役割を再考し、
安全で効率的な移動を実現する道路への「進化」と人
が滞在・交流できる空間への「回帰」の二つの方向性
を示した。
2040年に道路行政を通じて実現を目指す。誰もが
自由に移動し、交流や社会参加できる社会。世界と人
やモノが行き交うことで経済の活力を生み出す社会。
国土の脆弱(ぜいじゃく)性とインフラ老朽化を克服
した誰もが安全に安心して暮らせる社会-の3つの社会
像を描出。社会像の具体化に必要な中長期的な政策の
方向性を10項目提案した。道路空間を活用し都市の魅力
を高め「世界に選ばれる都市」を実現するため、モビリ
ティ・アズ・ア・サービス(MaaS)に対応した交通
拠点の整備や道路ネットワークの再編などに取り組む。
災害や急激に進む気候変動から国民の命や生活を守る道
路を目指し、幹線道路網の耐災害性を強化。新技術導入
による道路網の長寿命化などを推進する。
2020年3月23日10:25 AM