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経産省:国際標準化・JIS制定めざす85テーマ決定、土木・建築分野は5項目

経済産業省は新たに国際標準化やJISの制定・改正

を目指す技術やサービスなど計85のテーマを決め、

2020年度から原案作りを始める。土木・建築分野は、

コンクリート構造物の省エネルギー化などに関する

国際標準化など5テーマ。各テーマで原案作りを先導

してもらう委託先の公募手続きを16日に開始し、4月

10日まで応募を受け付ける。実施期間は原則3年以内

とする。

計85テーマの選定は、先端技術や新サービスのルール、

社会・産業基盤の整備などを目的に行った。民間だけでは

難しい標準化活動を、国が事業として行う必要があると

判断した。

土木・建築分野は

▽広域地盤モデル構築手法

▽資源循環と二酸化炭素(CO2)削減を目的としたコンク

リート及びコンクリート構造物のライフサイクルの各段階

における省エネルギー推進

▽グリーン建材・設備製品

▽窓とドアの面内変形試験方法▽耐震性と施工合理性を

両立させた鋼構造物-の5テーマ。国際標準化に向けて

検討する。

コンクリートやコンクリート構造物の環境マネジメント

に関する国際規格「ISO13315」シリーズの完成を目指し、

パート7「コンクリート構造物の解体・再利用」の規格を

開発する。解体工事や廃棄物処理での省エネ、CO2削減を

含む環境配慮の枠組みやルールを作る。

パート3「コンクリートの製造」、パート5「コンクリート

構造物の施工」の開発も継続する。ISO13315シリーズはSDGs

(持続可能な開発目標)にもつながることから、日本の建設

産業界が日本の策定した同シリーズを先導的に適用し、国際

展開で優位性を発揮してもらう。

耐震性と施工合理性を両立させた「鋼構造技術」の国際

規格化に取り組む。現在の鋼構造に関する国際規格「ISO10721-2」

を地震発生が少ない欧州圏の基準をベースに改正しようと

の動きがあることから、改正原案を日本から提案。日本の

技術を盛り込むことで、鋼構造物の耐震性の強化、日本企業

の海外でのビジネスチャンス拡大などにつなげる。

2020年3月17日12:06 PM