国交省:経審改正案公表
国土交通省は建設キャリアアップシステム(CCUS)の
活用促進に向け、経営事項審査(経審)を改正する。
4月に本格運用するCCUSのレベル判定を活用して
優秀な技能者を雇用している企業を評価する仕組み
を取り入れる。技術力(Z点)の評価対象にCCUSで
最高評価のレベル4と職長クラスの同3の技能者を
追加し加点する。改正案は17日に「建設業法施行
規則の一部を改正する省令案等」として意見募集を
開始した。3月下旬迄受け付け、4月1日に施行する。
現行制度では技術職員数(Z1)の評価として登録基幹
技能者に3点、技能士1級で2点を加点している。
この仕組みを活用し、省令案では「登録基幹技能者
講習を修了した者に準ずる者として国土交通大臣が
定める者」にCCUSの能力評価制度でレベル4、3の
技能者を位置付け、評価対象に追加。それぞれ3点、
2点を付与するとした。
CCUSのレベル判定の活用に当たり、2008年に総合
政策局建設業課長名で各地方整備局などの建設業
担当部長、都道府県の建設業主管部局長あてに通知
した「経営事項審査の事務取扱いについて」も、
建設業法施行規則の改正内容に準じて一部変更する。
国交省は経審で、技術者・技能者の継続的な教育に
努める企業の評価項目の新設、経理状況を評価する
項目の変更を検討中。
いずれも2021年度の施行を目指す。
2020年2月18日10:01 AM